美術作品の履歴書とも言える「カタログ・レゾネ=作品総目録」を作るゲームです。巨匠であるほどに付きまとうのが贋作ですが、それが流通する様々な事情にも焦点を当て、カタログに贋作を混入させたい側と防ぎたい側での攻防を「真贋判定」というゲームフェイズで表現しています。
ゲームマーケット公式・ゲーム紹介
2024年4月28日(日)【日-K20】GamersFamily.jp ブースで発売
Booth┃通販┃カタログ・レゾネ(2024年5月7日より発送開始)
ダッチ・オークション/引算競り
価格や数値に上乗せして提示し、一番高い値段・数値を宣言した対象者が品物を獲得できるシステムを「オークション」という。逆に提示を下げていき、最安(一番少ない数)を提示した人が獲得できるシステムを「ダッチ・オークション(引算競り)」という。
このゲームでは場にある“絵画カード”の獲得にメカニクスを使用する。初手プレイヤーが例えば「4枚」と宣言する。次のプレイヤーは「それより少ない数→3枚以下」を宣言できる。誰も宣言数を下回る数値を提示しなければ、最後に枚数を宣言できたプレイヤーが場から宣言枚数を獲得できる。
ブラフ/はったり
対戦プレイヤーに嘘を言うことで利益を得るかもしれない要素を総じて「ブラフ」と表す。ゲームのキーとなる要素を隠した状態で対戦するゲームも総じてこの仕組みを有している。
このゲームでは主に“カタログフェイズ”で自身のカタログを提示し、“真贋判定”を受ける際にブラフ要素を多用する。他、ゲーム全般を通じて「自身が何を目指しているのか」を悟られないようにプレイすることが求められる。
セットコレクション
手札や場になんらかの積み重ねを行い「役」にしてゲームを進める、あるいは得点要素となるメカニクスのこと。
このゲームでは最終得点計算時にこのメカニクスを使用する。絵画カードで作成された「カタログ」は、その枚数と構成で得点が変化する。基本的には同種類を伸ばす程、獲得点数は増加する。
正体隠匿
自身の役目を他プレイヤーに未公開でゲームを行うことで、疑心暗鬼や読み合いを発生させる。
このゲームでは最初に配られた“依頼人”を最後まで隠してプレイする。この依頼人に固有の能力とボーナスVPが設定されており、それによってカタログの作り方や絵画カードの集め方が変化する。
複数人対戦
同時に複数人で数値等を競い、一番を獲得したプレイヤー1人が勝者となるメカニクス。
このゲームは2~5人でゲームできるよう、ルール調整されている。得点バランスやカードの採り回しの良い推奨人数は3~4名である。
ゲーム概要
【準備】 各プレイヤーに手札(絵画カード)6枚と権威チップを5枚配ります。場にも絵画カードを裏向きに数枚(人数変動)配置します。依頼人カードを各プレイヤーに2枚配り、どちらか1枚を選んでゲームを開始します。
【オークションフェイズ】 真贋混じる“絵画カード”を裏向きのままダッチオークション(引算式競売)で入手し、手札と合わせます。途中、チップを使って「調査(カード表確認)」もできます。他、チップは6つの特殊能力を使用するコストとなり、最終的に得点化します。カードを獲得できたなら、オークション参加費として手札から1枚絵画カードを場に供出します。最後の1名は場のカードを総取りします(参加費支払いは行います)。
【カタログフェイズ】 絵画カードを裏向きに伏せて「作者(色)別カタログ」として場に1つ提出し、「真贋判定」を受けます。全員から「True(真作)」と認定されるか「Fake(贋作)」を指摘されても「True(真作)」カードのみを「カタログ」にしていれば「カタログ化成功」し、得点要素となります。
以上のフェイズを5回繰り返し、より「完成されたカタログ」を作り上げ、依頼人カードに書かれたボーナスやチップ得点の合算が一番高かった人が勝者となります。
コンポーネント
- カード 合計75枚:絵画カード 60枚 /クライアントカード 10枚 /真偽判定・結果一覧カード 5枚
- チップ 30枚
- 説明書 1枚
- 収納箱 1個
ゲームの準備
- 絵画カードとクライアントカードはそれぞれはよくシャッフルします。
- 絵画カードを各自手札6枚になるように配布します。手札のうち4枚が贋作ならそのプレイヤー分は再配布します。
- 場に人数別の枚数だけ絵画カードを裏向きに配置します。
- クライアントカードを各自に2枚配ります。1枚選び、使わない1枚を(他、配っていないカードがあればそれもあわせて)ゲームから除外します。
- 真贋判定結果表/チップ効果表は第一入札者[First Bidder]と書かれた面を裏にして用意します。その1枚+プレイヤー人数-1枚(合計がプレイヤー人数枚数)をシャッフルし、各プレイヤーに配ります。第一入札者[First Bidder]カードを受け取ったプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。
オークションフェイズ
- 第一入札者から順に、場に出ている総枚数~1枚の間で、自身が欲しいと思う数字を宣言します。
- 2番手以降は前者の宣言した枚数より少ない数またはパスを宣言できます。
- 全員が最後に宣言した枚数に納得したなら、その人は場から宣言枚数まで好きなカードを手札に入れます。その後、手札から1枚、場にカードを供出します(オークション参加費支払いを行います)。場から獲得したプレイヤーは手元に「落札成功!」札を置きます。
- 落札できないまま最後に残った1名は場に残されたカードすべてを手札に入れます。その後、手札から1枚場に供出します。
- オークションフェイズ中には「調査」「掘出物(オークション終了時)」のチップ効果を利用できます。
カタログフェイズ
- 手札の同じ色(作者)の絵画カードを選び「カタログ」として自分の場に提示します。鑑定済[Appraised]と書かれたカードは表にして並べます。全員一斉に出します。出さない、あるいは「再編集」を選択することもできます。
- このラウンドにおける第一入札者から順に「真贋判定」を受けます。「カタログ」に贋作[Fake]が含まれていなければ、たとえFakeを指摘されてもカタログ化成功し、得点要素として場に残ります。贋作[Fake]を含めている場合、判定者全員が真作[True]と認定すれば、そのまま場に残すことができます。
- このフェイズでは「鑑定」「辣腕編集者(カタログフェイズ終了時)」のチップ効果を利用できます。「真眼」はフェイズに関連せずいつでも利用できます。
ゲームの終了
- オークションフェイズとカタログフェイズのセットを5ラウンド繰り返します。
- 5ラウンド目は提出カタログを全て表に返し、判定者の審美眼が正しいかも判定します。1~4ラウンドはカタログに対しTrueを提示した際、実際はFakeが含まれていても判定者にペナルティはありません。5ラウンド目は間違った判定者(Fakeを含んでいるのにTrueと出す等)はチップを1枚場に払います。
- 5ラウンドまでゲームを終えたら得点計算を行います。
詳細ルールは商品に付属の説明書あるいは以下のリンク先をご確認ください。
閲覧用PDF説明書