カードゲームボードゲーム

解説┃カドゲ・カイト~飛翔の時~ 凧(砂時計)が落ちないようにカードを出し続けて山札を使い切る!

カードゲーム・カイト カードゲーム
カードゲーム・カイト

6個の砂時計を凧に見立ててみんなで「上げ続ける!」短時間勝負のスリリングな協力カードゲーム。

原題:KITES ― time to fry ―
プレイヤー数:2~6人 プレイ時間:約10分 対象年齢:10才~大人 発売:2022年~
参考価格:英語版/3,850円
セッティング:砂浜での複数凧あげ
メカニクス:協力型、物理アクション、パターン認識

総合面白さ :★★★★☆(良好!)
ゲーム難易度:★★★★★(難しい!)
手軽さ   :★★★★★(軽! 説明1分。旅行の御供にも)
運の要素  :★☆☆☆☆(ほぼなし。カードの巡りが若干)
実プレイ時間:★☆☆☆☆(短かい。公式時間にすら届かない時も!)

Konowe
Konowe

見た目の簡単さに騙されることなかれ! 意外に奥深い戦略と思い切りが必要なアクションゲームです。5回ほどプレイしましたが、一度も凧を上げきれず、残念!
箱が小さく軽く、コンポーネントも砂時計とカード50~60枚程度だけ。広げるスペースもサイドテーブル1つでも事足ります。ちょっとした隙間時間にパッと遊べるので、旅行などの御供にもおすすめです!
「○色、落ちる!」「赤やるから青頼む!」「誰か黄色持ってる?」など、自然に声掛けが出るあたり、ノリはボドゲ・カドゲというより体育会系、スポーツに近いです!(笑)

概要

凧に見立てた砂時計を「落とさない」協力型ゲームです。
砂時計は6色あり、それぞれ落ちる時間が違います。手札カードには砂時計に対応した色が描かれているので、ひっくり返したい色を出して、砂時計を返します。各手番で同じことを繰り返し、山札を取り切り、手札も使い終えたらプレイヤーみんなの勝利です。

カイトのゲーム・メカニクス

<協力型>

プレイヤー2~6人は6枚の凧(砂時計)を協力して上げ続けます。

<物理アクション>

砂時計を手早くひっくり返して次の手番に回します。両手を使って良いので、各自効率の良い手さばきなどを練習するとよいかもしれません。

<パターン認識>

落ち続ける砂時計と手札を見比べて、「ほぼ落ちかけ」の色の砂時計と合致するカードを出せるのがベストです。カードには2色描かれているものもあるので、どちらの色の砂も丁度良い落ち具合か見極めて出します。

初期セッティング

各プレイヤー
・手札 
 2~3人:5枚、4人:4枚、5~6人:3枚

フィールド
・山札
・砂時計(落ち時間)
 白(60秒)、赤(30秒)、オレンジ(45秒)、黄(60秒)、青(75秒)、紫(90秒)

カイト・初期セッティング
カイト・初期セッティング

ゲームの遊び方・手順

  1. 砂時計が片方に落ちきっているか確認して、机の中央に並べます。
  2. よく切った手札を裏向きに各自に配ります。この時点ではまだ手札を見てはいけません。
  3. ファーストプレイヤーは白の砂時計をひっくり返してゲームをスタートします。同時に、各プレイヤーは手札を確認できます。

ターン内でできること

  1. カードを1枚、場に表にして出します。
  2. カードに描かれた色の砂時計を1~2本ひっくり返すか、まだ立っていないなら砂を上にして立てます。
  3. 山札からカードを1枚、手札に補充します。
  4. 次の手番の人は、前の人の手札補充中にプレイを始めても問題ありません。

ゲーム終了1:砂時計が落ちる

砂時計が1つでも落ちたら、ゲームは終了です。山札の残り具合を確認して、互いの健闘を称え合い、次はもっと山札を減らせるように作戦を練ってください。

ゲーム終了2:グランドフィナーレ~手札まで使い切る!

砂時計を上げ続けて、山札がなくなったら、グランドフィナーレラウンドに入ります。ここから先は、「白の砂時計」をひっくり返すことはできず、落ちきる前に全員が手札を使い切らなくてはなりません。
見事、手札まで使い切ったら、プレイヤー全員の勝ちです!

さらなる挑戦:嵐、糸からまり、飛行機

グランドフィナーレを完了できても、まだ終わりではありません。チャレンジカードを追加して、更に高難易度のゲームを楽しむことができます。特殊カードは3種類、それぞれ4枚あるので、任意の枚数を足して遊びます。

嵐カード(4枚):ドローしたプレイヤーは「嵐がくるぞ!」と叫びます。次の手番時に、このカードを必ずプレイしなくてはなりません。カードを場に出したら、全ての砂時計をひっくり返します。

糸からまりカード(4枚):ドローした時点では、そのカードを引いたことを明かしてはなりません。手番が来たら「糸がからまった!」と宣言してカードを場に出します。砂時計を返すことはできません。その後、各プレイヤーは左右のプレイヤーと自分の手札を1枚ずつ交換します。他プレイヤーから回ってきたカードを更に別のプレイヤーに回すこともできます。

飛行機カード(4枚):ドローした時点では、そのカードを引いたことを明かしてはなりません。手番が来たら「飛行機が来たぞ!」と宣言してカードを場に出します。砂時計を返すことはできません。その後、飛行機カードを出したプレイヤーが、次の手札を捨て札にして飛行機が覆い隠される(飛行機が去る)まで、各プレイヤーは声を出してはいけません。嵐カードの宣言や、通常の「何色が危ない!」といった注意喚起もできません。

tips1. 声掛けしながらワイワイプレイ

協力プレイですから、互いに助け合い声掛けあいながらプレイすると良いでしょう。どのプレイヤーも手札を睨みながらプレイしますが、砂時計を返す時に状況に気付くので、「何色が落ちる!」「何色は持っているから、この色頼む」といった声掛けが有効です。というより、言われずともプレイしていると自然にワイワイ声を出すことになるでしょう

tips2. 考え過ぎずにプレイする!

砂時計は早いものだと30秒(赤)で落ちます。実際は落ちきる前に返さなくてはならないので、20~25秒程度に1度返すことになります。一方で紫は90秒なので序盤は暫くカードを出さず、砂時計を立てずにおくというのも手です。各自の手札枚数状況も軽く声掛けしながらプレイすると良いでしょう。声を出しつつも、長考するよりパッと終えて手番を回してしまう方が、結局長続きしやすいです。

tips3. 半分以上落ちたら返すのが理想だが?

とはいえ、全体的に砂時計が落ちていないのに返してしまったら、次は落ちるまでの時間が短くなります。場合によっては暫く様子を見るのも一つの作戦です。砂時計は6つあるので、1つ2つにとらわれて、他を見逃さないようにだけ注意しましょう。

カイトの総評

プレイ時間10分となっていますが、「長くて10分」です。慣れないうちは、5分とかからず終わることもあります。その分、何度もプレイできるのが、短時間ゲームのいいところです。セッティングもプレイもとにかく軽いので、パーティーや旅行などの隙間時間に楽しむにもいいでしょう。ボードゲーム会などで、長時間ゲームの待ち時間などにプレイしてもいいと思います。それでいてまったり感はなく、手早く楽しめるので爽快感があります。

Konowe
Konowe

カイトそれぞれの絵も綺麗でかわいい! プレイ中に眺める暇はありませんが!

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